24 12月

翠の窓vol.55 : 白磁のポット

 

大雪予報が出て、雪がまい始めた中を、

「あのポットが欲しくて。」

とお客様が入って来られました。

岡田直人さんの白磁のポットのことでしょう。

「これこれ、もう少し大きいかと思い込んでたけど、二人分にはちょうどいいわね。娘が帰って来て欲しいと言いそうだから、持たせてもいいし。」

とのこと。そういえば、前回来店して器を求め、ポットについては「お小遣い貯めて買いに来よう。」と言って帰られた方だったと思い出しました。

改めて手にとって気に入ってくださったようです。岡田さんの作品の中でも一押しの商品なので、うれしくなってしまいます。

器のコーナーには、私共が手に取って、また実際に使ってみていいなと思ったものだけを仕入れて紹介してきました。安価な商品が幾らでもある現在、たくさんの方にそれなりに値の張るものを「気に入った一品」として求めていただいたことを心から感謝しています。きっと、それぞれのご家庭で特別の一品として使っていただいているだろうことを思うとうれしい限りです。

今日はクリスマスイブ、折りよく降ってきた雪で文字通りのホワイトクリスマスになりました。イブのテーブルで、白磁のポットはさっそくおいしいティータイムに使っていただいていることでしょう。

(Y)

2010.12.24

02 12月

翠の窓vol.53 : ハレの日に

 

「お誕生日おめでとう。」

可愛らしいお嬢ちゃんと数人のグループから、うれしそうな声が上がりました。

あら、どなたかの誕生日!

居合わせた皆さんも、思わず「おめでとう。」と唱和しました。どうやら、主役はご年配の女性のようです。

「孫が毎日とってもお世話になっているんですよ。もう一人のおばあちゃんみたいなんです。」とのこと。

「お食事ということも考えたんですけど、今日はこんなにいいお天気で、きっと素晴らしい眺めが見られると思って、こちらにしました。」

と、お茶とケーキでなごやかな誕生祝いのティータイムを過ごされました。

今日は朝から雲一つなく、雪化粧の鳥海山が青空にくっきりと浮かんで、絵に描いたような晴天です。

風景もご馳走。日常のハレの日に、Suiを舞台に選んでいただいたことを心からうれしく思いました。

そういえば、この春には庄内在住の外国の3人家族がいらして、お母さんの誕生日だからといって、Suiの器のコーナーから一輪挿しのオブジェを選んでプレゼントされるということもありましたっけ。

今日居合わせた方が、

「ここで自分の誕生日を自分で

お祝いするのもいいわねぇ。」

と言って帰られました。

ささやかでも心なごむ空間を提供し続けられるようにと心新たにした一日でした。

(Y)

2010.12.2