26 1月

翠の窓vol.113 : おいしい器『色絵染附花文四方皿』

 

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おつまみをのせて

この頃ちょっと気に入っているおつまみがあります。

とにかく速い、ということは簡単、そしておいしいのだから言うことなし!のレシピを見つけたのです。

「クリームチーズの上にかつお節ときざんだねぎをのせ、しょうゆを数滴かける」というのが全レシピ。その名も『クリームチーズの冷ややっこ風』。

ちょっと味が想像できない?・・・かもしれませんが、これがなかなか、洋と和の絶妙な取り合わせが口の中で何の違和感もなく、思わず「おいしい」と一口で虜になってしまいました。お酒の味については門外漢ですが、日本酒にビールに、白ワインや流行のハイボールとやらにも合いそうです。

器は何にしようかと考えて、四角いクリームチーズの形に合わせて、正木春蔵さんの『色絵染附花文四方皿』にのせてみました。小さめの四方皿というのは割りと珍しく、その絵柄の雰囲気からお菓子や果物の取り皿に似合って使ってきましたけど、こんな洒落たおつまみにもぴったり合ってくれました。

クリームチーズはめったに使うことはないのですが、キリのクリームチーズは、スーパーでよく見かけますし、ちょうどいい大きさの個装になっているのが便利なので、冷蔵庫の常備品になっています。

ふいのお客様にも、この速攻性と意外性がお役に立ちそうです。簡単でシンプルだからこそ、器はおろそかにしないでお洒落にお出ししてみるといいのではないかしら。

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(Y)

2013.1.26

03 1月

翠の窓Vol.112 : No Title

故郷や母がいまさば蓬餅    正岡子規

母が生きていられたならば

ヨモギの餅を作ってもらい食べたであろう。

早春のふるさとの野辺には蓬の若芽が出ていることだろう。

《望郷の思い・母恋の想い》

何となく心さやぎて いねられず

あしたは春のはじめと思へば   良寛

とりわけて心躍るということでもなく 平常心に変わりはないんだけれども、どこか心がざわめいて眠れないでいるよ。

今日から春の初めだからね。もう春だと想うだけで心が華やいでくるよ。

01 1月

翠の窓vol.111 : 年のはじめに『色絵染附角型平鉢』

 

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新年おめでとうございます。

クリスマス寒波の後一旦雪が融けてきたのに、次は大晦日から元旦にかけての寒波が来るとの予報にちょっと構えていたけれど、積もるほどの雪もなく、元旦の朝はもしかして初日の出が見られるこもとちょっと期待してしまう程の穏やかさでした。

昨年「師走」の言葉にせかされるような年末に、「今年はおせちは作らないで普段通りというのはどうかなぁ。」と言ってみたら、家人は「まあ、それでもいいんじゃない。」と気のない返事をしていたのに、いつの間にか、黒豆は今年も自分が煮ると言い出しました(アレッ、オセチツクルノ?)。

おせちと言っても、例年我が家では形ばかりのもので済ましているので大したことはないのですが、思いがけず、神奈川の友人から本場小田原の蒲鉾や伊達巻き等を送っていただいたり、金沢の知人からは加賀蓮根が届いたりして、おせち作りの弾みがついてしまいました。

形ばかりと言っても、蒲鉾や伊達巻きは必需品で大助かりです。

蓮根は筑前煮の必需品ですが、いつもはスーパーで一節を求めるだけで済ましていたのに、いただいた物は、五節くらいが連なっているもので(こんなに立派なものは初めて見ました)それが3本もあります。

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筑前煮以前に、蓮根を使ったレシピを探して1つ2つ作ってみると、これが思いがけなく美味しくて、おせちのニューフェースにもなりそうです。

31日、Suiのお客様が引けてから大急ぎで作ったおせちは、入れ物だけでも凝ってみようと思い立って、正木春蔵さんの『色絵染附角型平鉢』をお重に見立てて盛り付けてみました。

馬子にも衣装、元旦の簡単なおせちがこれまでになく豪華に見えました。

昨年も沢山の器に出会いましたが、どうやらこの『色絵染附角型平鉢』が私にとって昨年の「この一客」と言えるものになったように思えます。  (Y)

2013.1.1