25 11月

レモンで特効ドリンク

                        翠の窓vol.198

レモンで特効ドリンク

 

レモンが収穫される季節がやって来ました。「ジューシーになってきました」という知らせを受けて、今年もさっそく愛媛から国産レモンを取り寄せました。

レモンを輪切りにして『レモン酢』を仕込みます。

レモンに包丁を入れたときに立ちのぼる香りに、キュッと胸をつかれるのはいつものこと。ある香りに特定の記憶を呼び覚まされるということは、誰もが経験することでしょうが、私にとっては、何といってもレモンの香り・・・

レモンの香りをかぐと、たちどころに、社会人になりたてのひとり暮らしを始めた頃に引き戻されるのです。地方暮らしの日常には登場しなかったレモンを、都会での暮らしを始め手軽に手に入れることができるようになって、そのおしゃれな香りの虜になってしまったのかもしれません。と言っても、紅茶に入れるとか、はちみつ漬けにしてみるとかといった使い方位しかできなかったと思われますが、ひとり暮らしの自由な日々、都会的なものを身近に目にするカルチャーショックの日々を過ごしていたのであろう頃のことが、ひととき、頭の中を駆け巡ります。

さて、『レモン酢』。輪切りにしたレモン(10個位)を、氷砂糖(1kg)と酢(2ℓ)に漬け込みます。氷砂糖があらかた溶けきる2~3週間後ぐらいから飲めます。色々な効能が報告されているようですが、私はともかく「おいしいから」飲んでいます。一番気に入っているのは、ハイボールに加えて飲むこと。お酒には何でも合うようです。

また、ハチミツを加え、お湯や炭酸水で割ったレモン酢ドリンクは、手軽なのに、最強のサプリメント(下記の本参照)と言われる「ハチミツ+ビタミンC」の組み合わせそのもののドリンクとなって、特にこれからの季節に欠かせません。

少し冷え込んで、喉にイガイガの違和感を覚えたり、うっすらと頭痛を感じたりして、風邪のひき始めかなと思ったときに、すぐハチミツ入りレモン酢ドリンクを飲むと、2~3時間後にはもうそれらの症状が消えてしまう(私の場合)即効薬で、とても頼りにしています。

庭の木々の紅葉が進み、すっかり晩秋の趣き。朝一番、店のストーブに火を入れたら、まずはレモン酢ドリンクを飲んで、開店準備を進めます。この冬も元気で、お客様を迎えたいと思います。

       (Y) 

2019.10.25 

参照 

『レモン酢』マキノ出版

『ひとさじのはちみつ』

マガジンハウス

25 11月

Suiの窓から

                        翠の窓vol.197

Suiの窓から

風はすっかり秋の気配、気持ちの良い秋晴れの日が続いています。

今日は、3連休の中日、申し分のない晴天でした。

途切れなく続いた午前中のお客様たちが、ほゞ一斉に帰られ、午後は、1時過ぎから、2人連れのお客様が4組、次々に来店され、すぐ満席になりました。

ご注文の品をお出しして、シンク周りを片づけ、ふと気付くと、どの席のお客様も、2人ずつ同じように窓の方を向いて座られ、ゆったりと過ごされています。声高に話される方も、おしゃべりに夢中になっている方もなく、どなたも、ただただ窓の外に広がる鳥海山と田園の様に魅入っているのが感じられました。

鳥海山は、頂上までくっきりと緑の姿を見せ、その向こうには、澄んだ青空を背景に、もくもくとした白い雲、田の稲はたわわに実って、さんさんとふりそそぐ陽の光に、黄金色に輝いています。

雲が少しずつ形を変え、時折り白鷺が餌を求めて飛び交ってはいるものの、音もなく静かな時間が流れています。

店内は、時折り、その眺めの感想を伝え合っているらしい小さな声が聞こえるだけ。

なんと静かな豊かな時間でしょう。

次のお客様が来ることもなく、8人のお客様貸切りのような、ゆったりしたミラクルな時間は、小1時間ほど続きました。

それぞれのお宅にいては、これほど雄大な眺めにひたることはなかなかかなわないことでしょう。4組のお客様たちは、どんな感想を持ってお帰りになられたのか・・・

Suiが、日曜日の午後の豊かな時間を提供できたとしたら、こんなうれしいことはありません。

この地に住まいして12年、この美しい景色がよくぞ変わりなく続いていてくれるものだと、感謝の念でいっぱいです。この先も、永く永く、私たちの喜びでありますように。  (Y)   

2019.9.15 

25 11月

山の日、森で・・・「末宗美香子展」に思う『22山麓グランドデザイン中間発表会』

                        翠の窓vol.196

山の日、森で・・・

「末宗美香子展」に思う

『22山麓グランドデザイン中間発表会』

今日は「山の日」。制定されてから4年、

やっとなじみ始めた若い祝日です。

長く「海の日」には慣れ親しんできたのに、

なぜ「山の日」はなかったのか・・・

海派同様、山派の人も大勢いるわけで、

我が家は断然山派人間で、鳥海山を眼前に一望する土地に住むことになったのは、信じがたいほどの幸運だったといえましょう。

根っからの山派の家人は、鳥海山の眺めと同様に、裏の杉林にも興味津々、何とかこの杉林の山を相手に過ごせないものかと四六時中考えていたようで、間もなく念願が叶い、その一部を入手すると同時に、その何倍もの杉林を借りることができました。

それからは、寝ても覚めても杉林。下草を刈り、積もりに積もった古い杉の葉を掘り起こし、杉の木を間伐し、枝を払い・・・と整備を続け(一緒に作業をしてくれる仲間にも恵まれました)、少しは人にも林の中を歩いてもらうことができるまでになったかというところで、「山の日」の制定となり、我が意を得たり、「山の日」のイベントをささやかに続けてきました。

店内の壁画の作者、末宗美香子さんが、大きな布に人物像を描いていることを知って、林の中での展示会を初めて催したのもこの頃のこと。

この布の絵は、ベルリンでは由緒あるホテルの吹き抜けに掲げられましたが、東京では室内ギャラリーの壁から床に届いてしまう状態での展示となったのはやむを得ないことだったのでしょう。

同時に、林の整備が進む中で、杉林の樹々の間に展示するアイディアが出て、実施してみると、閉ざされた屋内の展示よりも、長い布が生かされた素晴らしい展示になっていると思われます。

整備された林は、それだけで気持ちの良い空間ではありますが、長い布絵が展示されることで、全く異なった雰囲気を生み出し、林という自然空間の良さや特徴を際立たせてくれるように思います。

ご覧いただく皆様には、林の中に立ち、布絵という作品に全身を囲まれて、空間全体を体験(見たり、聞いたり、感じたり、考えたり)することができ、展示空間を含めた全体作品として、体感していただけることでしょう。

風に揺れる空想の13人の人物は、あなたにとって妖精か、異邦人か、彼女達のささやきが聴こえてくるかもしれません。

(Y)

              2019.8.11 山の日に

25 11月

モーニングSuiへ

                        翠の窓vol.195

モーニングSuiへ 

 

良いお天気が続いています。

今朝は、朝から雲ひとつなく、鳥海山はくっきりと深緑の姿を見せ、まぶしい朝日は、夏の陽ざしを思わせます。

そんな中、6時少し前から、4人5人と連れ立って、お客様がやって来ました。昨晩「しらい自然館」に宿泊した遠方からの旅行者の方々が、Suiの庭のウッドデッキに三々五々集まってこられ、総勢16名。

気持ちの良い朝の空気に包まれ、あたたかな朝日を浴びながら、皆様「モーニングコーヒーを」とのご注文です。写真を撮ったり、おしゃべりに興じたり、林の中や付近を散策したり、小一時間程を思い思いに過ごして、7時からの朝食に合わせて、畦道を散策しながら戻っていかれました。

Suiは、日中、鳥海山の姿や田園の風景を楽しんでいただいていますが、実は、営業時間外の早朝や夕刻の眺めが、それはそれは美しく心奪われるような眺めで、それを見ていただけないのが、残念でなりません。

朝日が昇ろうとするときの真赤な朝焼け、空が白んできた頃の辺り一面の何もかもが朝露にキラキラ輝く様、木々の間を行き交う鳥たちの様々な声・さえずり、朝日がさして刻々と変化していく鳥海山の山襞の様子・・・ まったく見飽きるということがありません。

夕方の、日没の夕日の照り返で赤く染まっていく鳥海山も、ほんの数秒のことながら一見の価値があります。季節によっては、店内に居ながらにして、月の出を眺めることもでき、鳥海山のすそ野のひと所が薄明るくなってきたと思う間もなく、月が昇ってくる様はとても幻想的です。間もなく、夜遅く蛍が飛び交う姿も見ることができます。

これまでも、何組かご希望があって、早朝に開店したり、夕刻から夜にかけて、お月見の催しをしたりすることもありました。

初夏の気持ちの良い季節です。爽やかな空気の中、鳥海山と大地のパワーが皆様を迎えてくれることでしょう。

 

営業時間外のご来店をご希望の場合は、

お電話でご相談ください。

       (Y) 

                                   2019.6.14