09 11月

「三佐川美知子展」へようこそ

                        翠の窓vol.188

「三佐川美知子展」へようこそ

 

鳥海山の紅葉の帯が麓近くまで広がり、初冠雪から半月、山頂付近の白さが増して、日があたると文字通り白銀となる様には、その都度見惚れてしまいます。

麓の紅葉も進んで、庭のの樹は、その立ち姿も良く、オレンジ色と黄色のグラデーションの美しさが見事です。間もなく舞沼の周りにも紅葉が広がり、今年も鳥海山と共に水面に写る絶景を見ることができることでしょう。

昨日、三佐川美知子さんから、待っていた絵が届きました。10日(土)から始まる「三佐川美知子展」の作品です。

昨年、中西麻子展を開催した折に、中西さんが通うアトリエの末宗恵美子さんの紹介で、初めてお会いした三佐川さんがテンペラ画を描いていらっしゃると知り、家人が厚かましくも、Suiで個展をとお願いして、今回の「三佐川美知子展」が実現することとなりました。

荷をほどき、初めて間近に見る三佐川さんのテンペラ画は、いずれもグレイッシュで、その静かな佇まいに、ふうっと引き込まれて見入ってしまいました。

Suiギャラリーが、これまでと異なる雰囲気で、三佐川ワールドが展開されそうな予感がします。

合わせて、11月は、林の中で、末宗美香子さんのインスタレーション作品「おそらくは森のための、あるいは・・・」展を開いています。どこか異界の女性たちが、歌い、踊り、ささやき・・・静まりかえった林も、いつもと違う空気感に包まれます。

秋深まる頃、絵画を鑑賞する楽しみと、自然の中に身をおく楽しみを味わう豊かな一日を過ごしていただけたら幸いです。 (Y)

                 2018.11.7