日々の「暮らし」を楽しくしてくれるもの
翠の窓vol.191
日々の「暮らし」を楽しくしてくれるもの
立春の声を聞いたら本当に春めいて、一気に雪が消え、お天気も落ち着いているので、今日の定休日は、ちょっと外出したい気分になりました。
道路には全く雪はなく、すっかり乾いて、この季節には珍しいドライブ日和。新庄に向かう最上川沿いの道は、いつもなら気の進まない雪道なのに、今日は、穏やかな川の流れや、向こう岸の墨絵の様な山々の眺めを楽しみながら走ることができました。
目的地にしたのは、寒河江の「GEA」(ギア)。佐藤繊維が経営しているインテリアショップで、県内外の作家の器、ガラス製品、家具、雑貨などの日用品の類がいろいろ置いてあって、特に目的はなくても、目には楽しい空間なので、山形方面に用事のあるときは時々訪れています。
その度に、何かしらの目新しい商品や情報に出会えるのを楽しみにしているのですが、今日は、ガラスのキャニスターにひかれるものがありました。
直径10cm、高さ18cm位の円筒形、危う気のないほどよい厚みのガラスで、玉ねぎのように丸いふたのデザインもユニーク、本体の口と触れ合うところが珍しくすりガラスになっていて、密閉性もありそうです。何を入れようかと思いを巡らすのも楽しく、迷わず購入しました。
家に戻り、キッチンの窓辺に置いて、まずは長年常備しているお気に入りの梅干を入れてみました。ガラスの透明感とおいしそうな梅の赤色が互いを引き立てるように見栄えがして、思った以上の名コンビ、キッチンに近づくたびに目がいってしまいます。
人生の日々の楽しみは、人それぞれでしょうが、私にとっては、今日のキャニスターのように、若い頃からずっと長い間、「暮らし」にまつわるものものによって、あたり前に過ごしている日々に、彩りとわくわくする気分を与えてもらってきたように思います。
これからも、日々の「暮らし」を楽しくしてくれるものにアンテナをはっていこうと思います。
あなたにとって、日々を楽しむ術はなんでしょうか。
(Y)
2019.2.6
「啓翁桜」