「22山麓」だより 花の街
「22山麓」だより
石田典子さんの春の作品展を『花と街』とした。
江間章子さんと團伊玖磨さんコンビの『花の街』
が口をついてでた。
ラジオから流れた都会的でお洒落な歌だったなぁ。
七色の谷を越えて
流れていく風のリボン
輪になって輪になって
かけて行ったよ
春よ春よと
かけて行ったよ
美しい海を見たよ
あふれていた花の街よ
輪になって輪になって
踊っていたよ
春よ春よと
踊っていたよ
すみれ色した窓で
泣いていたよ街の角で
輪になって輪になって
春の夕暮れ
一人さびしく
泣いていたよ
初めて返信用封筒を入れて投函した先は、日本放送協会「みんなのうた」係だった。
「おお牧場は緑」の伸びやかな歌声に少年は「牧場」にシフトした。送られてきた
楽譜は、二つ折りでなく三つ折りになった洒落た楽譜だった。TVの前に座って大きな声で歌った。「みんなのうた」の本が発売された頃に、三つ折りの楽譜の姿は消えた。
「22山麓」で歌うこともなくなった昨今、この日、風呂に入っても歌っていた。久々に歌った。歌うことを忘れていたなぁ。
※「22山麓」は、鳥海山の標高2236Mをオリジナル名詞にした造語です。