九谷へ
翠の窓vol.177
九谷へ
昨日は、金沢に出かけてきました。
車窓からは、台風一過の波静かな日本海、田園の黄金の波が眺められ、おだやかな日本の初秋を味わうことができました。
目的地は、九谷陶泉、初めての訪問です。
しばらく前に、九谷焼の豆皿を紹介しているカタログを見る機会があって、Suiに置いてみたいと考えていたのです。石川県で活躍する女性グラフィックデザイナー集団「金澤女子店舗」が考案したデザインを若手の女性上絵職人が九谷焼の器に再現したという豆皿は、九谷焼の色を鮮やかに駆使しつつ、とても軽やかに仕上げています。調味料を入れて手塩皿としたり、小さな菓子をのせて銘々皿として使ったりすると、いつもの食卓に明るいアクセントをもたらしてくれることでしょう。
作品が届き次第、展示いたします。
九谷陶泉の一隅には、西洋の指ぬきと言われる「シンブル」がたくさん並べられていました。
革や金属製の実用的なものに発し古い歴史を持つシンブルは、ヨーロッパでは、陶磁器製の観賞用としてのものの人気が高く、ウエッジウッドやマイセンなどの有名メーカーも、様々なデザインのものを作っているそうです。
これを九谷焼でと九谷陶泉が発案して生まれた「クタニシンブル」は、インテリアやコレクターズアイテムとして人気が出てきているそうで、日本古来の根付の人気を彷彿とさせます。
Suiでは3点の作品を展示していますので、手にとってその繊細な絵付けの様をご覧ください。お取り寄せが可能です。 (Y) 2017.9.21