02 11月

北から南から 

                     翠の窓vol.174


  北から南から        

 

 北は北海道から南は沖縄まで、ゴールデンウィーク中から開催していた「石田典子水彩画展」の芳名帳からは、全国各地からたくさんのお客様がSuiを訪ねてくださったことがわかります。                  クマガイソウ

中には、1月下旬のTV放映(Sui周辺が紹介された)を見て、ゴールデンウィークの旅を、Suiを中心に計画して、さいたま市から来られたというお客様がいて、びっくりしました。

また、昨日は、人づてに知った遊佐の山野草の群生を見たいと、東京・福岡からわざわざ来店してくださったお客様もおりました。群生の素晴らしさに圧倒され、来年も必ず訪れると感激して帰られました。

緑の饗宴まっさかりの今、遠方からのお客様はもちろん、近隣のお客様も、Suiの目の前の鳥海山と田園の広がりには一様に感激されるようで、この美しい風景を大勢の方に見ていただきたいとの思いでSuiをオープンした私共の意図が果たされていることは大きな喜びです。

ただ、ゴールデンウィーク中は、来店者数が100名を超える日もあり、スタッフ二人だけの小さな店では手にあまる程の盛況ぶりは、喫茶店というより、ミニ観光地化したかのようで、お待たせしたり、せっかく遠方から来ていただいたのに少しのお話もできなかったり、申し訳なく思っています。

5月後半は、「中西麻子作品展」を開催いたします。

麻子さんは5才で子どもの絵のアトリエで初めて絵筆をにぎって以来、思いのままに描き続け、いつしか数々の賞を受賞するまでになりました。麻子さん独自の造形と鮮やかな色づかいは、とても楽しく、元気の気があふれてくるようです。

ゴールデンウィークの喧騒も落ち着きましたので、初夏のさわやかな気配を満喫しつつ、作品展をお楽しみください。  (Y)

2017.5.16

02 11月

春のSuiギャラリーへ

                     翠の窓vol.173

 春のSuiギャラリーへ

 

 朝から空おおっていた雲がいつの間にかとれて、稜線や尾根のあちこちの雪が解け、昨日までは見えなかった地の黒い部分が一挙に増えている鳥海山が姿を現しました。

 笙ヶ岳には、種蒔きじいさんの頭から腰の一部があらわれてきています。稲の種蒔き作業を始めた話もちらほら伝わってきて、春もいよいよ本番へと向かう期待が高まります。

 4月末には、Suiは8周年を迎えますが、周年記念展として、恒例の石田典子さんの水彩画展を間もなく開催いたします。

 石田さんの親しみやすく優しい水彩画は、年々ファンを増やし、この時期の展示を心待ちにしてくださっている方も多いようです。今期は、椿を描いた小品がいろいろ届きましたので、『春・椿に寄せて』と題した展示会といたします。

 しばらく前から遊佐の土門尚三さんの著書「つばき散歩」もご紹介しているSuiの店内は、この春、椿づくしの様を呈することになりそうです。

 その後、5月下旬からは、中西麻子さんの作品展を開催いたします。

Suiでは初めてご紹介する中西さんは、5歳から絵画教室に25年間通いながら、独自の絵を描き続け、数々の受賞を重ねています。素晴らしい色の感覚、感受性豊かな表現をご覧いただけます。

 春から初夏へ、Suiの窓からの、春紅葉、早苗の緑、木々の若芽の柔らかい緑などに彩られた眺めと共に展示会をお楽しみください。 (Y)

2017.4.10

02 11月

レモン酢・レモン塩

                     翠の窓vol.172

 レモン酢・レモン塩

 

 昨年秋に、神奈川の知人が作っているレモン(ノーワックス、無農薬)を、沢山分けて頂くことがあって、しばらく前から気になっていた「レモン酢」と「レモン塩」を作ってみました。

「レモン酢」は、レモンを輪切りにして、氷砂糖を加えた酢に漬け込むというシンプルなものですが、全体がなじんだところで、お湯で割って飲むと、これが予想外のおいしさで、いっぺんで気に入ってしまいました。

レモン酢を紹介している本によると、血管が若返り、高血圧・糖尿病などの成人病を改善する効果があるとか、だとすれば、これを飲んでいればそれらの病気を回避できるのか!という期待もわきますが、それはさておき、日に2度3度と飲みたくなるおいしさにはまっています。

先日、朝起きたらくしゃみ・鼻水という症状があって、ふっとビタミンC+ハチミツが最強のサプリメントだとの情報を思い出し、レモン酢(これぞビタミンC)にハチミツを加えて(おいしさ倍増です!)飲んでみましたら、なんと2時間もしないうちにこの症状がおさまっていて、その即効性にびっくりしました。

ドリンクとしての他にも、サラダのドレッシングを作るのにレモン酢を使うと、ほのかな甘さと香りが加わり、爽やかで一段とおいしいドレッシングになります。

数年前ブームになった「レモン塩」は、それを使うレシピは限られているのではとの思い込みで、手を付けることがなかったのですが、あにはからんや、これがすぐれた万能調味料であることがわかりました。

初めて使ったのは「イカのフリット」。漬け上がったレモンの果実の部分をみじん切りにしたものをふりかけてみたら、あら~っとびっくり、とびっきりのおいしさです。その他、エビでも肉でも魚でも使い方次第、とてもおいしくお洒落な味に大変身して、これまたはまってしまい、今や我が家のマイブームになっています。

漬け上がったレモン塩は、果実の部分の他に、レモン汁の部分やレモン汁が溶け込んだ塩の部分ができますので、料理によってさまざまに使い分けられるようです。

マンネリ化している我が家の食卓に、予想外のおいしさを届けてくれている「レモン酢」と「レモン塩」、まだまだ進化が期待できそうです。  (Y)

2017.2.1

《作るなら》

※レモンは、ノーワックス・無農薬の国産レモンを使ってください。

※参考書:「レモン酢でやせる❢ 病気が治る❢」マキノ出版

02 11月

リ・ニューアル『玄米珈琲』

                      翠の窓vol.171

リ・ニューアル『玄米珈琲』

 

Sui開店当初より、看板メニューとしてきた玄米コーヒーの原材料となる玄米が変わり、リ・ニューアルしました。

従来の玄米コーヒーは、福井県の特別栽培米を使用したものでしたが、せっかくの米どころ遊佐で供する玄米コーヒーですので、いずれは遊佐米を使用したいと願っていました。

その願いが、遊佐で無肥料無農薬で、安心且つ美味しい玄米を作っている尾形周作さん(遊農くらぶ)と出会うことで、実現することができました。

 焙煎しているのは、従来通り鳥取の松尾信一郎さんです。松尾さんは、黒煎り玄米を飲んだ人が体調不良を克服したという話を聞いて、玄米を焙煎する方法を、試行錯誤しつつ10年もの歳月をかけ研究し続けて、納得できる味とする製法をあみ出したのです。

 玄米の焙煎は各地で行われているようですが、私共が出会った中では、最上の焙煎と実感しています。

 最上の玄米と最上の焙煎が出会って生まれた新『玄米珈琲』を、Suiから皆様にお届けできることを、とてもうれしく思っています。

 昨日来店された鶴岡のお客様は、大病されたお母様が玄米ご飯を続けることが難しいと言っているので、これを飲ませたいと求めていかれました。玄米100%の『玄米珈琲』(ノンカフェイン)は、飲む玄米とも言えるものですから、きっとお役に立つことでしょう。

 開店当初より「玄米コーヒーって、ナニ?」との質問をよく受けましたが、玄米コーヒーを注文される常連の方がとても多くなり、今や、ブレンドコーヒーと売り上げを二分する注文数になっています。

 リ・ニューアルし、「遊佐の玄米珈琲」として、更に広く愛飲していただける飲み物になっていってほしいと期待

※150g入り家庭用小袋も販売しています。
しています。皆様の健康を願いつつ。  (Y)

2016.12.14

02 11月

スーパームーン

                      翠の窓vol.170

スーパームーン

 

 閉店時間間際の5時少し前、

「(店を)1時間も探してやっと来られました。」

と、若いお嬢さんが二人、店に入ってきました。店内には既に灯りが入り、鳥海山が遠く薄墨色のシルエットに浮かぶ時間です。

 今夜、68年ぶりの距離に近づいたという満月の出を楽しみに待ち構えていたところへ

来られたお客様二人。

 注文の飲み物をお出しして間もなく、

「今日は、満月が上がるので、灯りを消しましょ   

う。」

と言うと、思いがけないことだったらしい様子です。

 5時を少し回ると、鳥海山の右の裾野のひとところが薄ぼんやりと明るくなり始め、そこから月が上がるのだとわかるようになりました。少しずつ少しずつ明るさが増してきて、5時5分、ひときわ明るく月の上端が光って見え、静かな天体ショーが始まりました。すぐに、これは大きい月だぞと思わせるふくらみを見せ始め、

「すごい、すごい❢」「きれいねぇ」「明るいねぇ」とお客様共々口々に感嘆の声をあげている間に間に、まあるい大きなスーパームーンが裾野の稜線を離れて、ぽっかり浮かび上がりました。

 今日は朝から雲ひとつなく、満月の出を観るには好条件となっていました。4時過ぎに、ひつじ雲のような薄い雲が広がりましたが、月が出る山の稜線付近には雲はありません。

 見えない糸につられるように昇っていく満月、お客様には思いがけない天体ショーに大満足されたようです。

 聞けば、お一人は間もなく結婚のためロンドンに移り住むのだそうで、日本での忘れがたい思い出の一つにしていただけることでしょう。

 次に、これ程のスーパームーンを見られるのは22年後とか。さて、その満月を、私はどこかで観ることができるのか・・・?というのはさておき、これから数日は、夜毎の月明かりを楽しみたいと思います。   (Y)

2016.11.14

02 11月

月見の宴

翠の窓 vol.169

 

月見の宴

 

 まだ明るさの残る時刻、閉店の準備を始めていて、ふと、鳥海山の裾野に月が昇っているのに気付きました。「中秋の名月」の月の出は、白い月でした。まだ左下方の輪郭は曖昧です。

 数日後の満月の夜、Suiで、お客様のグループが月見の宴を催しました。この宴は3~4回目となり、いつも私共も仲間に入れていただく楽しい催しなのですが、今年は思いがけない趣向が凝らされていました。

 それぞれの席には、豪勢な松花堂のお弁当の他に、小さな包みが置かれました。主催者のTさんからの思いがけないプレゼントで、なんと包みには、正木春藏さんの「間道文筒」が入っていました。

 少し前、TさんがSuiから「間道文筒」をまとめて購入してくださっていたのは、この日の為だったのです。

 包みを開けて、みなさん大喜び、小ぶりの円筒型の筒には、正木春藏さん独得の美しい絵付けがされています。

「おいしいお酒は、いい器で飲まねばのう。」と言うTさんが用意してくださった今夜のお酒は「」、間道文筒になみなみついでいただいて、おいしいお弁当といただく獺祭のおいしいこと❢ 美しい器の力も大きいのでしょう。

 間道文筒がこんなふうに使われていることを知ったら、正木春藏さんも、さぞ喜んでくれることだろうと、近々訪れる予定の正木さんへの何よりのお土産話にしようと思ったことでした。

 あいにく夕方から雨足が強まり、せっかくの満月を愛でることはできませんでしたが、それはさておき、「月より団子」の趣で、それは楽しい宴になりました。

 宴の終わりには、皆さんそれぞれ間道文筒を大事に包み、次の機会にはまた持ち寄ることを約束して散会したのです。

         (Y)

2016.9.19

02 11月

林で遊ぶ

翠の窓 vol.168


林で遊ぶ

 

 初めての「山の日」の昨日、Suiの裏手の林を会場に『森の音楽会』(NPO法人いなか暮らし遊佐応援団主催)の催しが開かれました。

 ふだんは、人の姿を見ることはめったにない林の中ですが、昨日は40名程の方が行き来して、いつもと違う生気が漂っているように思えました。

 この地に住み始めたときは、この林は鬱蒼として暗い杉林でしたが、家人はこの林が気になってしかたがなく、日々きれいに整備したいという気持ちをつのらせているようでした。

 5年程して念願が叶い、川沿いの一区画を譲っていただくと同時に、その後ろの区画も、数名の持ち主の方々の「どのように使ってもよい」との好意を受けてお借りすることができ、家人はいよいよ杉林の整備にのり出しました。

 1年、2年、3年・・・と、下草を刈り、積もりに積もった杉の葉や枝を除いていくと、杉の葉の腐葉土に覆われたふかふかの土が露出してきました。びっしりと植えこまれていた杉の樹々の枝は伸び放題で鬱蒼としているのを、適度な本数に間伐する必要を感じていたときに、木を伐り倒す技術を習得し経験を積みつつあった知人のNさん達の力を借りて、間伐を進める一方、遊佐に移住して植木屋の仕事を始めたIさんが、仕事の合間に杉の枝払いを引き受けてくれ、若い俊敏な動きで、全ての杉の枝払いをしてくれました。

 タイミングよく、これらの特殊な技術を持ち合わせた方々と縁ができて、家人が望む通りの力を借りることができたのは、偶然とは言い難い不思議な展開だったと驚くばかりです。

 更に、Suiのお客様として知り合ったMさんは、時間をみつけては、わざわざ鶴岡から来てくれて、林の中の土をならし、道をつくり、階段を作り、川をきれいにし・・・と、家人と共に林の整備を楽しみながら力を貸してくれています。

 このように、いろいろな方の力を借りて、思いの外順調に整備が進んで、一般の方にも林の中に入っていただけるまでになり、『森の音楽会』が実現したのでした。

 Suiのお客様には「遊歩道を作っているのですか?」とよく聞かれますが、この先、どんな形になっていくのか、まだまだ不十分な状態ながら、ああもしたい、こうもしたいと、家人の頭の中は、林のことで満杯のように見受けられます。この林は、家人にとっては、人生の後半に得られた大きな遊び場のようです。

 さて、この後、林はどのように進化していくのでしょうか。願わくば、お客様や地域のみなさまに少しでも喜んでいただける場となっていきますように。 

(Y) 2016.8.12

02 11月

あじさいロード

翠の窓 vol.167


あじさいロード

 

 今年は、我が家では「あじさい」の当たり年のようです。

 例年、初夏一番に咲く白いあじさいの花芽が、いつもより随分多いなぁと思っていた通り、二か所にある白いあじさいが、どちらもたわわに花をつけました。

 花の咲くのを待ちかねて、Sui店内を白いあじさい一色で飾るのが、いつも楽しみにしている慣わしでもあります。今年は、惜し気もなく切り花にして飾り始めて半月にもなりましょうか。そろそろ、色のあるものも欲しくなってきたところで、他の種類のものも花が咲き始めています。

 この地に住み始めた10年前には、裏手の川淵に、白いあじさいの小さな株が一つあっただけでした。家人が、新種を求めて植えたり、いただき物を植えたり、挿し木をしたりして増やし、今や我が家の周辺には10を越える種類、40株を越えるあじさいが咲くようになりました。

 中でも一番の楽しみは「フェアリーアイ」が咲くことです。鉢植えでいただいたフェアリーアイも、今や5株にも増え、これまた例年にない沢山の花芽の数です。丸い花びらが重なり、一見バラか?と見間違える人がいるほど、愛らしい花で、例年多くのお客様の目をひいています。

 これは、秋色に変化すると、あじさいとは全く別物の花かと思われるほど美しく変化するので、これまでは最盛期にあまり切り花にしてしまうことができませんでしたが、今年は、あまり心配せずに切り花にもできそうです。

 いずれの株も、花が咲いたままで残しておくと、初秋から色が変化して秋色になったものの美しさは、この地に来て知ったあじさいの楽しみです。

初夏から秋までの長い期間、楽しみ愛でることのできる花って、他にあるかしら?

 川沿いはさながらSuiのあじさいロード、ティータイムの後には、川沿いを歩きながら、いろいろなあじさいの表情をお楽しみください。

(Y)

 

2016.6.20

02 11月

おとぎ話の小屋

翠の窓 vol.166


おとぎ話の小屋

 

 Suiの林に、カラフルな小屋が

出現しました。

 黄色い板壁に赤い扉、緑の屋根、

白く縁どられて、おとぎ話の中に

出てきそうな外観の小屋です。

「あれは、ナンですか?」

「見に行ってもいいですか?」

「ナニが入っているのですか?」

と、興味津々のお客様もいらっしゃいます。

 以前から、農機具やら、店の備品やら、端材やらをしまう小屋の必要性に迫られていたのですが、家人は、ありきたりの小屋ではつまらないと、ここ数年、外に出る度にあちこちの小屋を観察しているようでしたが、気に入るものに出会えずにいて、小屋作りはずうっと先延ばしされていました。

 昨年、上山の陶芸家を訪ねる機会があり、その帰り道で、目に留まった小屋がありました。どうやら、そこは建築工房の庭のようで、訪ねてみると、庭には、黄や緑、ブルー、赤などカラフルな色使いのかわいらしい小屋が3棟並んでいて、在宅されていた棟梁(海老名さん)に、一般建築の他に家具や小屋作りもしているというお話を伺うことができました。

 家人は、こんな小屋が欲しかったんですよと興奮気味。とてもおだやかな語り口の海老名さんですが、「ものづくりは、楽しくなければ、美しくなければ、夢がなければ。」と語るその想いは、とても情熱的。それは家人の想いでもあり、初対面で意気投合してしまったようで、いつか我が家にも作っていただきたいと、一気に、念願の小屋作りの夢が現実味を帯びてきたのでした。

そして、今年になって、林の整備が大分進んだところで、小屋を建てたいと思う場所も確保でき、海老名さんに小屋作りを依頼しました。海老名さんとスタッフの伊藤さんが、上山から3日間通って、下準備のできた資材を運び、作業をして、あの黄色い小屋ができたというわけです。

 とてもきれいでかわいらしい小屋が出来上がり、さて、農機具など入れるのは、ちょっともったいない・・・何かもっと楽しく活用したいとの思いが強くなって、目下静観中というところ。

できたての色が鮮やかで、杉林の中ではまだ少し浮いた感じですが、風にあい、雨にあい、馴染んできた頃には、どんな使われ方をしているでしょうか。

楽しく夢いっぱいの小屋になぁれ。(Y)

            2016.5.29

02 11月

石田典子『花・春の物語』展

翠の窓 vol.165

Sui7周年企画

石田典子『花・春の物語』展

 

 笙ケ岳に、種蒔きじいさんの雪形がくっきりと現れ、田の仕事が今年も始まりました。目の前の田でも、軽トラや耕運機が動き始め、山麓が少しずつ活気づいてきています。

 いつの間にか、鳥海山の裾にブナの若緑の帯が現れ、これからどんどん山頂に向かって這い上がっていくことでしょう。

 里山は山笑う山紅葉の美しい季節になり、気分も伸びやかになっていくようです。

 4月26日、Suiはお陰様で7周年を迎えました。

 近隣の情報誌を見て訪ねてくれる方々も少なくないのですが、大半は、お客様の口コミ情報で訪ねて来られる方々です。沢山のお客様にしっかり支えていただいた7年でした。本当にありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。

 さて、周年記念のSuiギャラリー企画展は、恒例の石田典子さんの花の絵画展です。チューリップ・椿・朴の花・アネモネ・・・と春の花が咲き揃い、店内は春爛漫。今年は新作の数々をご覧いただくことができます。

 毎年この展示会を楽しみにしているという、石田さんの絵のファンのお一人は、「石田さんの絵はとても優しいのに、パワーをもらえる気がするんですよね。」とのこと。私も全く同感です。

また、わずか3年の鶴岡在住を経て川崎に戻られた石田さんですが、庄内の自然をこよなく愛し心の故郷とも感じられているご様子には庄内で暮らす私たちの日々がいかに恵まれているものかを思い起こさせてくれます。

 庄内の若葉美しい季節、鳥海山の美しいたたずまい、雲の流れ、木々のそよぎ、小川お流れ、鳥たちのさえずり、息吹き返す水田の輝き・・・ 自然の中に身をおいて、どうぞごゆっくりお過ごしください。

                               (Y)                       2016.4.26