ちょっと大きめがマイ・ブーム
翠の窓vol.145
ちょっと大きめがマイ・ブーム
〈取り皿〉
夕食に、練り物のおでんを土鍋に用意しました。
さて、取り皿は・・・と考えて、先頃入荷したばかりの、正木春藏さんの「鶴松鹿図六寸皿」を使ってみようと思い立ちました。いつもは直径15〜 16cm位の平皿を使うことが多いのですが、「鶴松鹿図六寸皿」は少し大きめで、直径18cm、ふちが緩やかに立ち上がって、深みが3cm弱ありますので、おでんの汁もちゃんと受け止めてくれます。
お皿のふちに辛子を添え、練り物を一つ取って、汁も入れてと使ってみると、余裕のある大きさが心地よく使いやすいのです。鶴・松・鹿・扇と、いろいろ描きこんでいるわりに余白の白地の部分も多い染付の絵柄がよい上に、この大きさが気に入って、このところ取り皿としての出番が多くなりました。
〈受け鉢〉
鍋物をすることの多い季節、我が家の鍋物の受け鉢には、直径14cmの浅めながら鍋物用としては大きめのカップを使っています。フランスのJARS社のシンプルなフルーツカップなのですが、渋いグリーンのフランスらしいシックな色合いで、和食の鍋料理の食卓にも違和感なく馴染んでいます。以前は、一般的な小ぶりの小鉢を使っていましたが、これまた、鍋物の受け鉢としては大ぶりなこのカップがとても使いよいのです。
今日、正木春藏さんから入荷した「松竹梅文碗」がJARS社のカップと形・大きさがほぼ同じなのでびっくり。雰囲気は全く違うものの、使い勝手はきっとよいはず、おめでたい図柄でもあり、お正月の食卓にお勧めです。鍋物の受け鉢のみならず、小鉢として、また、小丼用として、ちらし寿司を入れたり、炊き込みご飯などを入れたり、用途が広いのも魅力です。
食卓は、どちらのご家庭でも暮らしの中心となるものではないでしょうか。
心あらたまる新年、いつもの食卓に、一つでも二つでも新しい器が加わることで、心が浮き立ちもし、気分も一新されることでしょう。
来年も、皆様の美しいおいしい食卓作りに、Suiの器をお役立ていただけますよう願っております。 (Y)
2014.12.21