翠の窓vol.5 : ハービーさんのモーニングカップ
ハービーさんのモーニングカップ
「紅茶って、こんなふうにたっぷり入れていいんだ。」
と、思わず見入ってしまったのが、ハービーさんのモーニングカップとの出会いです。藤沢の工藝サロン『梓』を初めて訪ねたとき、お茶をどうぞとオーナーが出してく
ださったのです。
紅茶が好きで紅茶カップもお気に入りを幾つか持ってはいましたが、全て磁器製の薄手のもの。マグカップにたっぷりの紅茶を入れることもありましたが、ハービーさんのティーカップは、全然別世界のもの。ちょっとしたカルチャーショックでした。
とっ手に指がしっくり入って支えられるので、お茶が入った重みも心地よいくらいです。形の良いフォルムの丸みに片手を添えて、ゆっくりとたっぷりといただいた紅茶のおいしかったこと。
その日から、ハービーさんのブラウンのカップと薄いブルーのカップが我が家の食器棚に収まりました。紅茶に、コーヒーに、スープに・・・と、気が付くとハービーさんのカップを手に取っていることが多い毎日です。
ハービー・ヤングさんは、現在 益子町に陶房を構え作陶されています。マグカップ、コーヒーピッチャー、ティーポット、スチームクッカー、皿・・・ どれもとても大らかで温かい作風です。
ギャラリーでその一端をご覧ください。
(Y) 2009.6.1