20 8月

翠の窓vol.12 : かの山かの川

かの山 かの川

 

先日、ハンガリープロムジカ女声合唱団のコンサートに出かけた折り、最後のアンコール曲に日本の『ふるさと』が歌われた。指揮者のサボーさんに促され一緒に歌いながら浮かんできたのは、「山は青きふるさと水は清きふるさと」の歌詞そのもののこの遊佐の山川だった。

 遊佐の袋地に移り住み始めて3年になるが、その間我が家の敷地から裏手の小川の土手へ、裏の沼の周辺へと藪を払いながら草刈りをしていくと、自然に蛇行している川筋がはっきりと見えてきた。更に、いつからか川底に沈んでいたビニルや鉄片などを取り除いていくと、淀んでいた流れが澄んだ流れに変わり川底が姿を見せるようになった。

 川底が姿を現すとカワセミを頻繁に目撃するようになり、近頃、家の前の川で鴨がスイスイ行ったり来たりする姿を見たときには、しばし興奮! 草刈りが趣味だねとからかわれながらも日課のように続けてきたことが、こんな形で報われるとは・・・大満足である。

 先日は、男の子が二人お父さんと川に入って遊んでいる光景を目撃した。嬉しくなって駆けつけると、どうやら魚採りをしている様子。何が採れると聞くと、

「アブラハヤだね。後ろのバケツに入ってるよ。」

と、お父さんの弾んだ声が返ってきた。昔とったきねづかというところか。まさに、「こぶな釣りしかの川」の歌詞そ のもの。

 お盆休みの最終日のなつかしい「ふるさと」の光景は、男の子たちの「ふるさと」の光景としても受けつがれていくだろう。

(B)

2009.8.20

山は青きふるさと 水は清きふるさと

山は青きふるさと 水は清きふるさと