翠の窓vol.14 : 北陸へ
北陸へ
近頃は車で移動することが多くなりましたが、横浜にいた頃は、週末を待ちかねて足の向くまま気の向くままに電車の旅をしていました。降り立った所で散策し美術館
に入り、時間の具合では宿泊したりしなかったりの自由気ままな旅です。
持ち物はショルダーバッグ一つ、手には乗り降り自由のトクトク切符一枚という気楽さです。
今週、久し振りに電車に乗って一人旅、能登の七尾に行ってきました。今回は、九谷焼の窯を開いている作家さんを訪ねるという目的がありました。
新潟までは、馴染みがありますが、その先、特に石川県以降は馴染みが薄く、特に能登となると「遠い」「電車の乗り継ぎが面倒そう」という先入観がありましたが、時刻表をよくよく見ていくと、乗り継ぎは2回で済みそうです。
酒田を早朝5時42分の特急に乗ると、金沢にはお昼前に、七尾には1時前に着いてしまいました。あっけない位です。これならば、魅力的な焼きものの多い金沢周辺に気軽に出かけられるなあと嬉しい発見でした。窯元での用件を終え、ホテルに着くと、
「お荷物をお持ちしましょう。」と、宿の仲居さん。
「いえ、これだけですので。」と、相変わらずショルダーバック一つの私。
仲居さんが、えっという顔で差し出した手のやり場に困ったみたいです。
今回お訪ねした窯元は、七尾の椿窯です。吉田洋子(ひろこ)さんという女性が焼く『九谷焼赤絵』の魅力的な作品を10月1日よりご覧頂きます。どうぞお楽しみに。
(Y)
2009.9.17