翠の窓vol.25 : やまびこの響きあい
1月7日、Suiは、延べ3000人目のお客様を迎えました。
お店を展開することなど考えてもいない頃「万助小屋は高校の山岳部が管理している」ということを知りました。鳥海山に登ったこともない、ましてや万助小屋など見たこともないのに、私には「万助小屋」が興味深い小屋に思えてきました。
以前、月山の清川行人小屋に泊まっているときのこと、記憶は定かでないのですが「国体予選」の競技中に天候が悪化したため、夕方テントを撤収して高校生が山小屋に入ってきました。ずぶぬれの皆さんが声を出すでもなく、手際よく片付けて休みました。翌日は山小屋のおじさんに挨拶をして朝早くの行動でした。小屋はきれいに整頓されていました。あのような高校生が伝統を受け継いでいるのでしょうから、さぞやきれいに管理されているのだろうと私には「万助小屋」のイメージができてしまったのです。
昨年の4月26日に産声をあげたSui。
両手を広げても足りないほど裾野を広げた鳥海山の麓にいます。
健康な暮らしの先に豊かな暮らしを見つけました。
素敵な時間を共有できたらと思います。
と書いて案内状を発送しました。
山麓から鳥海山を眺め、霊気を頂戴している者として何かしら鳥海山に応援できることはないかと考えながら「お客様一人につき5円の積み立てをして山と響きあいたい」と思うようになりました。Suiが丁度一周年を向かえた時に、鳥海山を愉しんでいただいたお客様たちの志として、万助小屋を管理している高校生たちに届けたいと思っています。一周年で何人のお客様を迎えているでしょうか。
2010年もお客様と共にやまびこの響き合いを意識しながら展開していきます。
(B)
2010.1.7