23 4月

翠の窓vol.33 : 新しい出会い

 

金沢に行ってきました。

昨年、Suiオープン直前に出かけたときは桜が満開の時期でしたが、今年は新緑が目に鮮やかな中、一年ぶりに九谷青窯を訪ねたのです。

秦耀一さんが主宰する九谷青窯では、常時十数名の若い制作スタッフが、それぞれの発想を生かした日常使いの器を制作しています。素材の磁器に染付けや色絵が施されたシンプルな形で、飽きのこない使い勝手のよいものが提供されています。

Suiの器のコーナーはこちらの器を中心に据えて出発しましたが、お客様にもこちらの器を手にとっていただくことが多かったようです。昨年とは趣の異なった物を求めてきましたのでご覧ください。

九谷青窯からは多くの人気陶芸家が輩出していますが、今回その中の一人、岡田直人さんにお会いすることができました。岡田さんは、白磁の作品を制作しています。幸運にも近く開催される個展に向けて出来上がっている沢山の作品を見せていただくことができました。シンプルでシャープな形状はとても魅力的、探しているものが見つかったという感じでどれもこれも今すぐに使ってみたいものばかりです。

もう一人、金沢に行くと必ず立ち寄るギャラリーで個展初日という切子作家の中村敏康さんにお会いしました。伝統的な切子のイメージとは全く異なる、モダンで繊細な切子に目を奪われました。赤・緑・薄い紫など使われている色も独特な魅力を感じさせます。記念に赤が施されたお銚子を求めてきました。

お二人ともとても爽やかな青年です。今回の金沢訪問で、こんな素晴らしい出会いができるとは予想だにしていなかったことで、Sui一周年の大きなプレゼントをいただいたような気分です。

お二人の作品は、Suiの器のコーナーに新風を運んでくれることでしょう。ご期待ください。(Y)

2010.4.23