翠の窓vol.37 : 森の贈り物
「カッコー カッコー・・・」
あっ、カッコウが鳴いた!
早朝、眩しい朝の光が部屋いっぱいに差し込んで、今日は暑そうだなぁと開けた窓からは、思いがけず涼しい風が入ってきて思わず深呼吸してしまいます。
新聞を広げていると、カッコーの声が開けた窓からはっきり届きました。
「カッコー カッコー カッコー」と二声、三声が3度聞こえて、あとはぷっつり途絶えてしまいました。
数日前に、家人がカッコウが鳴いてるよと言っていましたが、耳をすましても聞こえたような聞こえないような曖昧さで残念だなあと思っていたのです。
今朝は、はっきり北の山の方から聞こえてきました。
小さい頃から、この季節「あっ、カッコウだ」と耳をすましたことを思い出します。いつももっと聞きたいと思っても、決して何度も鳴いてはくれないのはどうしてでしょう。
カッコウの声は初夏を告げる声、6月1日の朝の贈り物に気分爽快な一日の始まりです。
(Y)
2010・6・1