10 6月

翠の窓vol.71 : グラス一つの贈り物

 

「これをプレゼント用に包んでください。」

と、若い男性の方が手にされたのは『ゆらぎロックグラス』です。若い男性からの贈り物ということでブラウンの袋に赤いリボンを結んだプレゼント包装にしてお渡ししました。

プレゼントのお相手はわかりませんけれど、赤いリボンを解いて白い紙の中から現れたグラスを目にしたとき、どんな顔をされたことでしょう。

『ゆらぎロックグラス』は、やや薄手のガラスの表面に細かい凸凹が浮かんでいて、それが水面に光があたって揺らいでいるような涼やかなニュアンスを醸し出しています。

夏に向かうこの季節、表情のあるグラス一つ、本当にお洒落な贈り物だなと贈り主のお客様のセンスに心の中で拍手していました。こんな贈り物を手渡されたらどんなにかうれしいでしょうね。

このグラスは、西山芳浩さんという若い作家が制作しています。Suiには、他に6種類のグラスを揃えていますが、それぞれに表情のある魅力的なデザインです。

今夜、我が家では、新しく入荷したグラスの使い心地を試す会と称して、小さなグラスと六面徳利を並べて、冷酒をいただいてみました。

『六面徳利』はゆるやかな六面の凸凹がやさしいふくらみを形作っていて、その透明感は冷酒にぴったりです。『八角グラス(小)』は、小さいながらずっしりと手応えのある重みが手に馴染み、ずっと持っていたい気持ちにさせられます。『しのぎグラス』も小さいわりに、底に意外な重みがあってとても心地よく感じられます。それに、明かりが入るとしのぎの部分がキラキラと光ってそれはそれは綺麗です。

冷酒を入れたら? それはもう・・・「このグラスは気持ちがいいねぇ」と言いつつ、美味しい時間を過ごしました。

間もなく「父の日」、グラス一つのプレゼントはいかがでしょうか。お洒落な贈り物になること間違いなし、お父様の笑顔が浮かんできます。  (Y)

2011.6.10