翠の窓vol.81 : コスモス満開
台風が去って、やっと秋晴れの爽やかな風を感じることができるようになり、庭のあちこちでコスモスが揺れています。
「はい、これあげる。」
と、Suiの小さなお客様のからコスモスの花を一輪もらいました。
今年はこれまでになく見事に咲きそろっていますので、つい摘んでみたくなる気持ちがよくわかります。
その多くは、Suiオープンの年にお客様のMさんが持ってきてくださった一握りの種から増えてきたものです。その種を植えて、昨年の秋背が高く茎の太いコスモスが育ち、秋の終わりには1升ビン一杯程にも種が採れました。
今年は家人が工夫をして、買い置いてあった土にその種を混ぜ込んで、その土をあちこちに置いていったのです。
まだ紫陽花が満開の頃からコスモスの芽が出始めて、夏の間にぐんぐんと背を伸ばして昨年以上に背が高く茎が太いコスモスが育ちました。
たくさんの花がそろい始めてからは、正木春蔵さんの「染付鉄絵水面図甕」に一抱えも生けるのが毎朝の日課です。最もコスモスらしい少し濃いめのピンク色の花が大半ですが、瓶の薄い水色にピンク色が映えてとても似合い、外で見るより色が一段と冴えるように感じられます。
今年は、どれ位の種が収穫できるでしょうか。昨年の2倍位は育っているようなので、1升瓶2本位は採れることでしょう。来年の今頃は、更に見事なコスモスガーデンかコスモス街道ができているかもしれません。そして、いつか、自由にコスモス狩りをしていただけるようになったら素敵なのですが。気長にお待ちください。 (Y)
2011.9.29