翠の窓vol.87 : 確かな約束
1月1日、朝6時半を回った頃、東南の空がにわかに赤っぽくなってきました。灰色の雲の間をぬうようにして、濃いピンク色の光が横に広がっていきます。どうやら、期待していた初日の出を、今年は見ることができそうです。
濃いピンク色の広がりがいったん消えてしばらく経つと、明るい光が雲間から放たれて、山の端から朝日が昇り始めたのがわかりました。光は見る見るうちに眩しくなって、初日が姿を現しました。柏手を打って、新年の始まりです。
新年おめでとうございます。
雪も降らず穏やかな新年の幕開けにほっとしています。今年は、いつにも増して一年の息災と安泰を願わずにはおられません。
新年早々Suiを訪れてくださったお客様が、
「わぁ、すごーい。雪にうんざりしていたけ
ど、ここから見る雪景色は全然別ものみた
い。素晴らしい眺めねぇ。」
と、Suiの窓に広がる雪景色に感嘆していらっしゃいました。
今年も、目前の鳥海山と田んぼは、日々刻々、四季折々、自然の営みを展開して見せてくれることでしょう。その確かな約束に感謝して穏やかな一年をすごせますよう願っています。 (Y) 2012・1・3