翠の窓vol.99 : 美しい暮らしの道具
つけものポット
キュウリやカブなどの夏野菜が出回ってきたので、しばらく前から気になっていた『つけものポット』を買いました。
キュウリとカブを薄く切って、せん切り生姜を少し加え、塩だけで漬けてみましたら、あらっ!と驚くおいしさになりました。たまたま塩加減がちょうどよかったのかしらと思いつつ、パリパリと箸が進みます。2回目は、キュウリとキャベツをこれも塩のみで漬けたら、やはりこれまでと違うおいしさです。
どうやら、これは新しい『つけものポット』のおかげのようです。おいしい漬物を漬けるのに一番大事なのは重石で、適度な重さが均一にかかることだそうで、その条件を満たすように作られたものとの説明がついていました。
これまでにも幾度か漬物鉢を買っては、使い勝手が良くなくて長続きせず、近頃は、ポリ袋に野菜を入れて軽く揉んだ即席漬けでお茶を濁してきていましたが、このポットに出会ってやっと落ち着きそうです。
ポットと重石は白のストーンウェア、それに透明の耐熱ガラスの蓋がついています。シンプルでとてもお洒落なのが、買おうと決めたきっかけでしたが、それでおいしい漬物ができるのですから大満足です。
冷蔵庫に入れることも考慮された大きさですが、漬物があまり冷たいのは好きではないので、今のところ白いキッチンカウンターの上に置いていますが、色が邪魔をせず、しかも一見漬物鉢とは思えないデザインも気に入っています。
白いポットは、緑のハーブを入れたり、花を生けたりしても素敵です。
美しい暮らし(をしたいと願っている)を支えてくれる美しい道具に出会いました。
(Y)
2012.6.23