01 8月

翠の窓vol.101 : 『フェアリー・アイ』(妖精の瞳)

 

ここ数日「今日が一番暑いみたい。」と言い続けで、日々暑さが更新されているように感じられます。

隅田の花火

隅田の花火

今日から8月、これからが夏本番とすれば、まだまだ暑さが続くということでしょうか。

初夏からずっと目を楽しませてくれた紫陽花も、そろそろ終わりのようです。

この地に住み始めたときは、裏の川辺に小さなブルーの紫陽花が一株あっただけでしたが、その株は今や自重で折れてしまいそうなほどに大きく育ち、その他にも、家人がこつこつと挿し木をして増やしてきた紫陽花が種類もいろいろに育ちました。この時期は惜しげなく切って、店内もいろいろな紫陽花で飾ることができました。

中でも、丸い花びらが三重に重なって咲く紫陽花は、多くのお客様の目を引いていました。あるお客様が『薔薇紫陽花』と言ってくれたので、その名で呼んでいましたが、知人が調べてくれて、これは『フェアリー・アイ』という名で、「フラワーオブザイヤー」なる賞を受けている名花と知り、びっくりしてしまいました。

3年前に鉢植えでいただいた時は、優しいピンク色をしていましたし、小さな薔薇が寄せ集まったような可憐な様子は、フェアリー(妖精)そのものです。地面に植えて育ったものは美しいブルーですが、来年は何とかピンクのものも育てたいと家人が張り切っています。

フェアリーの名に似合わず、茎がしっかりと育ちとても丈夫ですが、日向に咲いていると退色してしまうのが難点です。切花にして室内に置くと色も褪せず、数週間もピンとした状態で咲き続けてくれます。

vol101-2

『フェアリー・アイ』(妖精の瞳)に会えるなら、7月の暑さは我慢する甲斐があると言えましょう。           (Y)

2012・8・1