17 10月

翠の窓vol.107 : 青窯の器をどうぞ

 

九谷青窯(クタニセイヨウ)に行ってきました。昨年の秋以来、ほぼ1年ぶりの訪問です。

Suiでは、オープン当初より九谷青窯の器を扱っていますが、静かな人気があって、お客様に一つ二つと求めていただきいつの間にかほぼ完売となっているという状態です。

九谷青窯では、常時10数名の若い陶芸家が、白磁あり、染付あり、色絵あり、いずれもそれぞれの目指すところに従って、日常使いの器を作っています。

13日の鳥海山

13日の鳥海山

今回は、30種類60点ほどの器を仕入れましたが、大半が白い大きめの皿や鉢になりました。白といっても、それぞれにニュアンスの異なる白ですし、彫りや釉薬の違いで個性的な器が揃っています。

白はどんなお料理も美味しそうに美しく受け止めてくれますし、手持ちの食器とも馴染みつつ、清新な風を食卓に運んでくれることでしょう。今夜のお料理を思い浮かべながら、ご覧になってください。

九谷青窯であれやこれやと楽しい器選びの時間を過ごして、帰りは、近くの小松駅まで青年に車で送ってもらいました。聞けば、今年九谷青窯に入ったばかりという若い方です。「ぼくは色絵をやりたいのです。」とのこと。いつか、正木春蔵さんのような大勢のファンにその器が持たれる陶芸家になっているかもしれません。静かな若い闘志がまぶしい青年でした。     (Y)

vol107-2

2012・10・17