翠の窓vol.114 : 「玄米コーヒー」はいかが
光は春のものだなぁと思う日もあるけれど、今朝はまた粉雪が舞っています。冷たい風を覚悟してSui店内の空気を入れ換えて、ストーブに火を入れ、店内や玄関を整えて朝の開店準備を終えたら、まずはコーヒーを入れます。
コーヒーの香りが漂い始めると、ティールームは生き返ってくるようです。玄米コーヒーも入れて、それらを試飲しながらお客様をお待ちするというのが、毎朝の日課です。
オープン以来の看板メニュー「玄米コーヒー」は、すっかりお馴染みのものとなってきて、今ではSuiに来たらそれを飲むと決めている方も少なくありませんし、「玄米コーヒー豆乳ラ・テ」も相変わらずの人気です。
このドリップ式で抽出する玄米コーヒーは、松尾信一郎さん(鳥取県在住)が
10年もの歳月をかけて研究開発したものですが、そもそもは、40年も前に小川法慶師という方が友人の体調不良に際して、とっさのひらめきで鉄の鍋で玄米を真っ黒に煎り上げてそれを炊き出して飲ませ体調を快復させたところから、黒煎り玄米として広まっていったものだそうです。
近頃、若杉友子さんの食養生活の本が話題になっていますが、その中にも「玄米黒焼き茶」のことが出ています。病気知らずの健康生活をおくる基本の食事の中で、朝昼晩とこれを飲むことを提唱しています。
なるべく体に良いものを提供したいという思いでメニューに加えた「玄米コーヒー」が、これからも、お客様の日々の憩いの時間を潤し、且つ体調管理にお役立ていただけるとしたら、これほどうれしいことはありません。
さあ、今朝もおいしい「玄米コーヒー」のご用意ができました。 (Y)
2013.2.19
※「玄米コーヒー」福井県の玄米作農家の作る残留農薬ゼロの玄米を松尾信一郎さんが15時間にも及ぶ焙煎をして作っています。