翠の窓vol.121 : 孟宗筍がいっぱい
先日、開店前に買い物に出かけてもどると、玄関に孟宗が7本も入った大きな包みが置かれていました。旬の孟宗、近隣のどなたかが朝採りしたものを届けてくださったようです。
都会に暮らしていた頃は、筍への関心は薄く、筍料理をすることは稀でしたが、遊佐暮らしになって、この時期になると毎年次々に届けてくださる方々がいて、連日の食卓に孟宗ののらない日はありません。それでも食べ切れず、せっかくの旬のご馳走素材なので、遠方の友人知人に新鮮なうちにおすそ分けして大喜びされています。
今年は、5月の初めに近くのIさんが初物を届けてくださったのですが、立派な孟宗に加えて、酒粕・厚揚げ・あおさ・椎茸に豚肉まで添えた孟宗汁一式という親切ないただきものでした。本当にありがたいことです。
筍料理と言っても筍ご飯やわかめとの炊き合わせ位しか思いつかないような具合でしたから、孟宗汁は、こちらに来て初めて知った食べ方でした。初めて孟宗汁なるもの教えてもらって作ってみたときは、こんな食べ方もあるのかといった程度の印象でしたが、3年目となる頃には、まずは孟宗汁を食べたいと思っている自分に驚いたものです。
その土地の食材を、土地の方々は、一番おいしい食べ方で食べているのですね。
今朝は散歩の途中で、孟宗を採っている方に出会い、持っていってと3本もいただいて帰りました。道々、さて今日はどんな風にしようかと考えて、焼き筍にしてみようかと思いつきました。もちろん孟宗汁は欠かせません。
今夜も孟宗づくしの食卓
になりそうです。 (Y)
2013・5・28