翠の窓vol.123 : 夏の花を飾る
やっと梅雨らしい雨が降り続いています。
土に、草木花に、作物に、たっぷり注がれた正に慈雨、空気までもが洗われて、何と清々しいことでしょう。
朝一番に、色鮮やかになってきたアジサイを切って、窓辺のアイアンツリーに入れるのは、この時期の楽しみです。アイアンツリーに目を留めてくださるお客様が多いので、季節の花を欠かしません。
たくさんの株がそれぞれに大きく育ってきたラベンダーも、小さな花が開き始め、薄紫の花束のようになって咲いています。
一束切って、それは荒川尚也さんの楕円の花器に並べるように挿してみます。花器にはめずらしいこの楕円の形が花の立ち姿をおもしろく見せてくれるので、とても重宝しています。
いろいろなミントをはじめ、チャイブやセージ、ローズマリー、カモミールなどのハーブ類を飾るのもこの時期ならでは。
今年は背の高いキャンドルグラスにこんもりと生けて「初夏のハーブキャンドル」と悦に入っていたら、このキャンドルグラスが欲しいというお客様が何人もいて取り寄せたりしました。
店内に飾る花は、そのほとんどはいつも庭にあるもの、容器や飾り方を工夫しながら、花を絶やさないようにするのは私自身の楽しみでもあります。
今朝も花を切り、水をかえていたら、あっという間に1時間が経ってしまいました。
こうしてお客様を迎える心の準備も整っていくようです。 (Y)
2013.7.5