25 7月

翠の窓vol.124 : Suiでサプライズ

 

フェアリーアイ  妖精の瞳

フェアリーアイ  妖精の瞳

若い娘さんがお店に入って来るなり、

「これを、ケーキに飾ってもらえませんか。」

と、小さなろうそくをいくつか差し出されました。

ピンクの「3」が2つ、ケーキや人形を型取ったバースディケーキ用のものが4つ。

今用意できるのはロールケーキだけですがと伝えると、それでお願いしますと言いおいて、外に友人(彼)を呼びに行かれました。

ロールケーキ1本を、白い大皿に置いて、にわかにバースディケーキ作りとなりました。「3」「3」を真ん中に、両側に小物のろうそくを立てると、バースディケーキらしくなりました。庭からローズマリーを2枝、ミントを5~6枝採ってきて大皿の縁に沿って配すると、にわか作りとは思えないバースディケーキプレートが出来上がりました。この間5分。

vol124-2

ご注文のお茶の後に、このケーキをテーブルに運ぶと、このサプライズに、お祝いされる彼の顔が、それはうれしそうにほころびました。

Suiの小さなワンテーブルが二人きりのバースディプレイスになりました。

ろうそくの火を吹き消した時、私たちも一緒に「おめでとう」と拍手でお祝いして、ツーショットを数カット写し、すぐに写真にして差し上げると、このサプライズを企画した娘さんの方が感激して涙を流していました。

さて、33歳のこのささやかなバースディを、彼はどのように記憶にとどめるのでしょうか。

幸せな歩みの、大きな一歩となりますように・・・。    (Y)

2013.7.25