翠の窓vol.38 : 蛍の季節
Suiを訪れるお客様から、ちらほら蛍の話題が出るようになりました。
6月15日の夜、様子を見に行った家人が10匹位飛んでいると言いながら戻ってきました。
いよいよ、今年も蛍の季節がめぐってきたようです。
昨夜、遅い夕食を終えた8時過ぎに、二人で家の裏手に出てみましたら、あっ!いるいる・・・ 1匹2匹と頼りなげな光を放って飛んでいるのが目に入りました。
「今年の初蛍だ。」
と言いつつ田んぼの方へ回っていくと、草の中に1匹2匹、田の脇の流れの上にふわふわ飛んでいるのが3匹4匹と見えます。暗さに目が慣れてくると、少し離れた所の流れのあたりにも、田んぼの上にも点滅する光を見ることができました。
数はまだ少ないのですが、飛び始めの季節としてはいつもより広範囲に飛んでいるようで、今年はたくさん見られるのではないかと期待がふくらみます。
昨年の秋に、この小川の岸の崩れを補修する工事をしていて、蛍の餌になるカワニナが減っている様子を見て、今年の蛍はあまり期待できないかもと気落ちしていたのは取り越し苦労だったのかもしれません。
この場所に住んで4年、毎夏の蛍見物は私たち二人の独占状態でしたが、昨年Suiをオープンしてお客様に蛍が飛ぶことをお話したので、昨年は何組かの方々が蛍見物に訪れていました。
気温が低いと蛍はあまり飛び回りません。蒸し暑いくらいのときは飛び方が活発で、数十匹の蛍がいっせいにふわふわと飛び上がっている様は、それはそれは幻想的で声を失います。
今年も、美しい初夏の風物詩を皆様にお楽しみいただきたいものです。
(Y)
2010.6.18