06 5月

翠の窓vol.66 : カーネーション

 

「これは、被災地の宮城県名取市から届いたカーネーションで・・・」

と言いかけると、どの方も少しはっとされる表情でカーネーションを見つめなおされるようです。

名取市では、被害を免れたカーネーションが次々に育って出荷時期を迎えても、それを切り取る手が足りなかったり、流通がと滞ったりして困っているということですが、それを直接分けていただくことができましたので、200本ほどのカーネーションをお店に飾りながら、お客様に一本ずつお持ち帰りいただきました。

「名取のカーネーション栽培ニュースをテレビで見ました。泥水をかぶって大きな被害を被っているそうですね。」

被災地:名取市で栽培されているカーネーション「大事に飾って応援します。」と、皆さん大事に持って帰ってくださいますので、お家に帰られたらご家族でひとしきり名取市の話題となって、それぞれに名取に思いを馳せていただいていることでしょう。

カーネーションといえば母の日、その母の日が間近になりましたが、被災地では、大切が大切なお母さんを亡くした方が大勢いらっしゃることを思うと、切なさがこみあげて涙が止まりません。

先日、石巻で被災されたお母さんにカーネーションを贈るつもりでいたというお客様が、是非この名取のカーネーションを贈ることにしたいということで、連絡先を教えました。

今日も名取から100本のカーネーションが届きます。母の日まで、皆さんにお渡しいたします。それぞれに大切なお母さんに思いを届ける幸せな母の日をお過ごしください。

(Y)   2011.5.6