翠の窓vol.129 : 今日もSui日和
とうとう天気予報に雪マークが現れ、予報通りみぞれから雪に変わりました。
鳥海山は雲の中、手前の吉出山は薄く雪化粧して、確かな冬の訪れを告げています。
鳥海山の紅葉が裾野まで下りて来た頃、
「鳥海山に雲は無いし、今日はSui日和だよと、友
達を誘って来ました。」
と、3人連れのお客様がいらっしゃいました。晩秋の一日を楽しまれた様子で、「雪の日もいいんでしょうね。」
と言い残して帰られました。
いよいよ、その雪の季節がやってきたのです。
雪が小止みになると、吉出山の後ろの雲が幕を上げるように裾から上に流れて行き、やがて、鳥海山のほぼ全容も雪の薄化粧をまとって現れました。紅葉から一変しての雪化粧、自然の演劇場の美しさに息をのみます。
一面の雪雲から一所青空がのぞき、薄く日が差し込むと、山ひだの影も微妙に動いていきます。そして、いつの間にかまた雲が下りてきて山を隠してしまったり・・・
青空をバックにした晴々とした鳥海山はもちろん素晴らしいですが、雲や風や霧が織りなす鳥海山の風情は見飽きることがありません。
どんな天候でも、一日一日が『Sui日和』、次はどんな自然のドラマに出会えるのか、どうぞ楽しみにお出でください。
(Y)
2013.11.11