翠の窓vol.132 : 今年も美しい器で
明けましておめでとうございます。
元旦、期待の初日の出をSuiの窓から拝することはできませんでしたが、雪も降らず穏やかな年明けとなりました。
一度は一面真っ白になった目の前の田は、ほとんど雪が解け、稲の切り株が見えています。時折、薄日が射したりして3月の雪解けの頃を思わせる程です。この時期、茶色い田を見るのは初めてのことです。
年々簡単に済ませてしまっている我が家のおせち、形ばかりのものですが、今年は正木春蔵さんの色絵染付鉢と皿で整えてみました。ありきたりのおせちも、正木さんの器の美しい色合いに助けられて、おしゃれに収まりました。
取り皿にしたのは、これも正木さんの新着の四君子皿です。四君子というのは、竹・梅・菊・蘭を高潔な君子にたとえたもの(中国・日本の画題として好まれている)、それらが皿の縁に描かれています。横から裏の朱塗りの様も眺められ、ハレの卓にふさわしい華やかさです。
美しい器は美しい食卓を作り、日々の美しい暮らしを整える中心となってくれるものと思います。
今年も、器を中心に家具・絵など、暮らしを彩る品々で皆様の日々の暮らしにお役立ていただけるSuiを展開できたらいいなと思っています。
四季折々の風景を楽しみ
ながら、ゆっくりした時間を過ごしにお出かけください。 (Y)
2014・1・2