翠の窓vol.136 : 満月オレンジ色に輝く
昨夜の満月の月の出をご覧になりましたか。
それは見事なオレンジ色の大きな月が昇りました。
夕飯が終わりかけた7時少し前、障子を開けていたガラス戸の向こうの暗闇の中に、赤い半円が浮かんでいるのに気が付きました。「あっ、出てきた」と言うなり、すぐさま家人はカメラを持って二階へ。
その間にも満月は静々と、鳥海山の裾野からその全身を現していきました。こんなに綺麗なオレンジ色の月はめったに見ることがありません。開けた窓からの冷気に包まれながらも、しばらく見とれてしまいました。
その後、キッチンで片付け物をしながら、しばらくの間、満月がオレンジ色を保ちながら、音もなく昇っていくのを見ることができました。
夏や秋には、気を入れてみている満月ですが、寒い時期には雲が出ていて見られることが少なく、これまでは、あまり関心を払うこともなく過ごしてきてしまったようです。
昨日は、久しぶりの晴天で、一日中、雪を抱いた鳥海山が青空を背景に全容を見せていました。3時を過ぎると、うっすら漂っていた雲も全てとれて、月の出を見る期待が高まっていました。
5時近くになって来店された2人のお客様も、それぞれに鳥海山の見事な眺めに見入っていましたが、月の出まで待てないことを残念がって帰られました。
どこかでこの見事な月の出に気付かれていたらいいのですが。
(Y)
2014.3.17